どうも、だらだらです。
最近、久しぶりにトマ・ピケティの『新・資本論』を読んだ。
そして、最近の日経平均がバブル以降最高値を記録したニュースを見て、日本がピケティ化が進んでいると感じた。
参考記事
なので今回は、日本社会のピケティ化が進んでいる事について考えてみる。
ピケティ化とは?
ピケティ化とは僕の造語だから、ここで定義しておく。
端的に言うと、ピケティ化とは過度に格差が広がった社会の事を言う。
要するに、金持ちはますます金持ちになり、貧乏人はますます貧乏になると言う事だ。
わざわざ格差社会をピケティ化と言ったのは、今の日本がピケティの予想にスゴク合致しているからだ。
ピケティの結論は「r > g」の公式で表す事が出来る。
rは株などの投資収益の上昇率、gは経済成長率の事で労働者の賃金上昇率を表している。
この式の言いたい事は、「賃金の上昇率よりも投資利益の上昇率が高く、格差が広がっていく」という事だ。
よって、生まれながらにして金を持っている金持ちは、投資収益を得る事でより金持ちになる。
そして、持たざる者の平民は、投資ができずに労働賃金に頼らざるを得ないから、相対的に貧乏になる。
そうなると、最終的には人生の結果が本人の努力よりも、出自によって決まる社会になってしまうと言うわけだ。
この事を踏まえて、日本のピケティ化について書いていく。
日本がピケティ化している証明
日本のピケティ化を証明するには投資での収益が増えて、労働賃金が減っている事が分かればいい。
ここでは、それを証明していく。
今の日本は超株高
最近、日本株は無茶苦茶好調だ。
実際6/5の日経平均は3万2217円になり、バブル以降最高値を更新した。
参考記事
2023年の大発会(年明けの日)の株価が25,834円だから、約半年で資産価値が25%近く上昇している。
先ほど書いた通り、株の収益が増えると金持ちの収入が増えるから、今の日本は金持ちが儲かる社会になっていると言える。
逆に元々お金を持っていない平民は投資資産をたくさん持てないから、その分金持ちとの経済格差は増えていく事になる。
もちろん、投資にはリスクがあるから、一概に労働賃金とは比べられないけど、現在金持ちが順調に収入を増やしているのは確かだ。
労働者の購買力は落ちている
2023年の春闘では満額回答を出した企業が多く、かなりの賃上げが行われた。
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上の記事によると、今年の春闘は30年ぶりの賃上げ上昇率だから、国民の賃金は相当上がっていると言える。
そして、こうして見ると平民の収入も増えて、豊かになったように見える。
でも、実際は逆で平民の生活は苦しくなっている。
なぜなら、実質賃金が下がっているからだ。
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実質賃金とは、賃金の上昇から物価の上昇を差し引いた金額の事だ。
これがマイナスになるという事は、実際に買える商品が少なくなる事だから、前年よりも実質給料が下がっている事になる。
お金持ちの場合は投資収益が多いから実質賃金が下がっても問題ない。
でも、労働賃金に依存している平民は、大きな打撃を受けてしまう。
そう考えると、持たざる者である平民は苦しい思いをするだろう。
格差社会では努力のコスパが悪い
今まで書いてきた通り、日本はこれからよりピケティ化が進行していくだろう。
最近、若者の間で親ガチャが流行っているのも、日本のピケティ化が進んでいる証拠だと思う。
そうだとすると、これからの日本で努力する事は、無茶苦茶コスパが悪くなる。
なぜならピケティ化した社会とは、平民の成果を金持ちが搾取する社会だからだ。
平民が努力をして労働収入を増やしても、金持ちは資産を持っているだけで、それ以上の投資収益を奪っていく。
平民はいくら頑張っても生活が楽にならないわけで、こんなにバカらしい事はないだろう。
もう、高度経済成長期のように、国民全体が豊かになる社会ではないのだ。
だから、平民は努力なんかやめて、適当に生きた方が良いと思う。
また、社会に反発したいのであれば、タンピン族の様なサイレントテロをするのが良いのかなと思う。
まとめ
今回は、日本がピケティ化していると言うテーマで記事を書いた。
日本は世界3位の経済大国だから、全体としては豊かな国だと思う。
でも、格差が進んでいるから豊かなのは一握りの金持ちだけで、大多数の平民は苦しい生活を強いられる事になる。
そう考えると、もう日本は世界一成功した社会主義などではなく、アメリカ社会のような弱肉強食な世界になるのかもしれない。
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