どうも、だらだらです。
投資家界隈だと、投資とギャンブルの比較はメジャーな議論だ。
投資とギャンブルは本質が似ているから、投資に詳しくない人には同じように見えるのだろう。
でも、投資はギャンブルと似て非なるモノだ。
今回は、投資とギャンブルの違いを解説する。
投資とギャンブルが同一視される理由
（投資とギャンブルの違いのみ知りたい人は、 こちらを押して下さい。）
そもそも投資とギャンブルが同一視されるのは、両者の本質が同じだからだ。
投資もギャンブルも、お金を失うリスクを引き受けて、自分のお金を増やそうとする行為だ。
なので、両者ともゲームの本質的なルールや目指す目的は全く同じになる。
また、投資とギャンブルは本質的にルールが同じな為、ゲームの戦い方も確率論や将来の予想が肝になる点で共通している。
以上のように、ルール・目的・戦い方が同じなのだから、投資とギャンブルを同一視してしまう気持ちは分かるし、似ていると言う点では正しいと思う。
ただ、次に説明する様に投資とギャンブルには大きな違いもあるから、僕は両者を同一視はできない。
投資とギャンブルの違い
期待値が全く値が違う
投資とギャンブルはリスクをある点では同じでも、リスクに対するリターンの期待値は全く違う。
投資は経済全体が成長すると、投資の全体のパイもその分成長する。
よって、平均的な成績を出せばリターンはプラスになる。
そう考えると、極端に相手と競争しなくても、大きなミスさえしなければ、勝つ事が出来る。
一方、ギャンブルの場合は期待値がマイナスになる。
投資と違って全体のパイは増えないし、胴元が手数料を取るからその分必ずマイナスなる。
よって、平均的な成績だと期待値はマイナスになるから、より大きな成果を上げる為に激しい競争が必要になる。
以上の様に、期待値が違うと全く違うゲームになるから、投資とギャンブルを同一視するのは違うかなと思う。
投資は社会貢献になる
投資とギャンブルでは、社会貢献と言う点で大きく異なる。
投資はギャンブルとは違って、大きな社会貢献になる。
なぜなら、投資家が出資したお金を企業が有効に使う事で、企業や経済の成長に寄与できるからだ。
企業の自己資金だけだと大きな事業はできないけど、投資家に資金を出資してもらう事で、より大きな事業を営む事ができる。
特に株式に投資をした場合は、調達した資金に返済義務がないので、企業はよりリスクの高い事業に挑戦できる。
企業の経営でもリスクとリターンは正比例するから、投資が経済成長に大きく寄与する事が分かるだろう。
一方、ギャンブルは自分がゲームに勝っても、対戦相手から嫌な顔をされるだけで、金銭的なメリット以外は何もない。
胴元は儲かって喜んでるかもしれないけど、それは社会貢献とは言わないだろう。
以上の事を考えると、投資とギャンブルを同一視するのは投資に失礼だと思う。
リスクのルーツが全く違う
投資とギャンブルはどちらもリスクが発生するけど、そのリスクのルーツは全く違う。
投資は、出資をする副産物として自然にリスクが発生するけど、ギャンブルはゲームを成立させる為に人為的にリスクを作る。
投資は企業に出資をして、利益の一部を貰うゲームだけど、リスクがなくてもゲームが成立する。
むしろ、リスクなく配当が貰えるなら、最高の投資と言えるだろう。
しかし、企業の経営には必ずリスクが発生するから、投資にはどうしてもリスクが発生してしまう。
そう考えると、投資のリスクはゼロが理想だけど、必ず発生するから仕方なく引き受けている感じだ。
一方で、ギャンブルの場合はリスクがないとゲームが成り立たない。
例えば、将棋の様に運要素がないゲームだと必ず強い人が勝つから、ギャンブルにならない。
なので、人為的にランダム要素を作る事で、リスクを強制的に作っているわけだ。
以上の事を考えると、投資とギャンブルはリスクがあると言っても、リスクの質は全く違う。
なので、投資とギャンブルを同一視するのは違うのかなと思う。
ちなみに、これは僕が考えた事ではなく、エドワード・チャンセラー著『バブルの歴史』に書いてあった事なので、詳しく知りたい人は読む事をおススメする。
まとめ
今回は投資とギャンブルの違いを考えてみた。
僕からすると、投資とギャンブルは全然別物にしか見えない。
それなのに、投資家の方でも投資とギャンブルを同一視している人が多いから、結構びっくりする。
ただ、それは捉え方の問題でリスクやリターンがある事を重要視してるだけかもしれない。
仮にそうだとしても、投資には社会貢献性があるわけだから、そこは強調してほしいなとは思っている。
ブログランキング参加中😁
面白くても面白くなくてもクリックお願いします🥺
