どうも、だらだらです。
最近、こだまさんの『夫のちんぽが入らない』を読みました。
この本はこだまさんの私小説で、夫のイチモツがデカすぎて性交渉ができない夫婦の物語だ。
内容が内容だから拒絶反応が出る人も多いだろうけど、僕は凄く面白かった。
てか、久しぶりに魂を揺さぶられた気がする。
そんな事もあり、今回はこの本の読書感想を記事にしていく。
普通の事が普通にできない悲しさ😢
僕がこの本に一番共感したのは、普通の事が普通にできない事の悲しさだ。
こだまさんは愛する夫と夫婦の営みができない。
夫婦の営みはごく自然な行為なのに、愛する夫とそれができないんだよね。
みんなができる事をできないってかなり辛い。
自分がダメ人間に思えてきて、自分は消えた方がいいのでは？と自分を責めてしまう。
特に性交渉は夫も絡む問題だから、こだまさんは余計に罪悪感を感じたと思うんだ。
僕も発達障害持ちで健常者が簡単にできる事ができなかったりする。
なので、その気持ちは非常に分かるんですよ。
また、理由が理由だけに相談できないのも辛い所だ。
人間はかなり辛い事でも、周りに話すだけで大分楽になる。
てか、ほとんどの問題は周りに話すだけで、大体解決する気がする。
でも、逆に相談できないと自分一人で抱え込む事になるから、精神を病んでいくんだよね。
これに関しても、無茶苦茶気持ちが分かる。
僕はクローズで働いているから、発達障害の事を職場に公表していない。
なので、仮に発達の特性による仕事のミスでも、発達障害を言い訳にできない。
自分の生きづらさを公表できれば、それだけで楽になるんだけど、それができないから一人で抱え込むしかないんだよね。
以上の事を考えると、こだまさんの苦しみと僕の苦しみは非常に似ていて、非常にシンパシーを感じてしまった。
だからこそ、この小説に魂を揺さぶられたのだと思う。
暗黒面に落ちると怖いな🤡
あと、思ったのは精神の暗黒面に堕ちていく事の怖さだ。
この本ではこだまさんのメンタルが崩壊していく、場面が描かれている。
彼女は子供の頃からの夢であった教師になったんだけど、学級崩壊によりメンタルが壊れてしまう。
最初は学校のトイレで吐くようになり、次第に不特定多数の人と不倫をするようになる。
現実と夢の区別がつかなくなり、運転中ガードレールに突っ込めば死ねるのにと考える様になる。
この壮絶な部分を読んだ時、僕は戦慄を感じたね。
なぜなら一歩間違えれば、僕も暗黒面に堕ちていたと思うから。。。
僕も20代は仕事が上手くできなくて、職を転々としていた。
頑張っても人並みになれなくて、消えてなくなりたいと思った事もある。
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そういう点では、暗黒面の崖に堕ちる事はなかったけど、崖っぷちには立っていたわけだ。
だからこそ、こだまさんが暗黒面に堕ちていった部分が生々しく感じたし、何より悲しかったです。
でも、心の奥底にグッときましたよ。
歪でも自分なりに生きていいのだ😤
今まで書いてきたように、この本は僕の精神にズシンと来た。
そういう点ではこの本を読んでて、すごく重い気持ちになったよ。
（内容が内容だからしゃあない😞）
でも、最後まで読み終わると、不思議と気持ちが楽になった。
なぜなら普通じゃなくても、自分らしく生きていいと思えるようになったからね。
この本の最後の方では、こだまさんは自分の状況を受け入れていく。
正直、夫のイチモツが入らない状況は変わってないけど、その状況を受け入れて、自分らしく生きていく事を選んでいく。
要するに、子供が産めないのではなく、自分から産まないで夫婦二人で生きていく事を選んだのだ。
人生、自分の力ではどうしようもない事は多い。
でも、自分の状況を受け入れて、自分らしく生きる事は出来る。
こだまさんからそう言うメッセージを受け取った気がするんだよね。
だからこそ、僕も社会の目を気にせず自分の思うように生きて良いと思えた。
本当にこの本を読んでよかった。
まとめ😎
今回は『夫のちんぽが入らない』を読んだ感想を記事にした。
元々、こだまさんのエッセイが好きでよく読んでいたんだけど、この本にはなかなか手が伸びなかった。
タイトルがタイトルで手が伸びなかったのだ。
でも、この本は本当にまじめな本だったので、タイトルで食わず嫌いをした僕が恥ずかしいです。
内容が内容だけに人によっては拒絶反応が出ると思うけど、ハマる人はドハマりすると思う。
とりあえず図書館で借りて来て、目を通してほしいなと思います。
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